2008年03月03日

雛祭

朝晩は冷えこむけれど昼間は外のほうが暖かいみたい。今朝は窓の外ばかりではなくて通勤路の途中でも白梅が咲いているのを見かけた。
春はすきだけれど、ひどい花粉症なので心からは楽しめずにいる。
予防接種みたいなもので軽くなるならやればいいのかなって毎年思うくせに、花粉症が始まる前にはそのことをすっかり忘れていて、毎年やらずじまい。

しあわせになることがこわくてきみのてをはなしてしまう花見月 吹原あやめ


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2008年02月29日

春告草

つい先日、蝋梅が咲いていると思ったばかりなのに、今朝なにげなく見ていた電車の窓の外に濃い紅色が通り過ぎて、紅梅が咲いていると気づいた。
時間は目に見えなくてただ通り過ぎていくだけだけど、去年の花は今年の花と同じではなくて、それを見るたびに樹にも私にも同じだけ年月は降り積もっているんだって思う。私はたぶん春に花が咲くのを見て「はかない」って言葉の意味を知ったんじゃないかな。
うつろう季節のある国に生まれてよかった。

もう少し迷子でいたい梅・桜 桜井映夫
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2008年02月28日

笹子

"回す"文房具に注目してみる

最近の仕事は主にPC上のデジタルデータだけで終わってしまうから、あまり鉛筆は使わないのかもしれないけれど。
テトラポッド型の消しゴムがかわいらしい。カラフルな色もあるみたいなのだけど、やっぱり白か灰色がいいな。机の上に10個くらい転がして、海の写真を飾れば、無装飾な職場の机もあっという間にあの夏の浜辺。

あけび色のトレーナー着ていかないで 事故に遭うひとみたいに見える 雪舟えま
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2008年02月27日

葱畑

日本の研究チーム、「折り紙」飛行機を宇宙から地球へ

宇宙から地球に向けて紙飛行機を飛ばす実験。
大気圏でも燃え尽きない紙、って実はすごい技術の集大成じゃないかな。紙飛行機は私も折ったことがあるけれど、この実験に使われる紙飛行機は一般的なものとは違ってちょっと立体的になっていておもしろい。
地上に到達するまで何ヶ月かかるか(というかそもそも到達できるのかすら)判らないメッセージ・イン・ア・ボトルの宇宙版だというその紙飛行機を、どこかで拾えたらいいのにって思う。

深い河わたるとき手を取ったのはあなたではないと気づき目覚めぬ 小林久美子
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2008年02月26日

遠砧

「見て見て、すごい月」

先週の木曜日はなんだかすごいような満月で、思わず空を見て声をあげてしまった。夜の星を眺めることさえ忘れていたような日々、渇いた心に沁みこむ美しい光景。

夜景ってひとりで見ても綺麗だね ぼやけてにじむにじむぼやける 市ノ瀬桜
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2008年02月21日

小春

まだ風は冷たいけれど、三寒四温という言葉のとおり、すこしづつ暖かくなってきている気はする今日この頃。
ソフトバンクから発表された新しい携帯電話を見て、これってポケットボードだよね、と思った。ポケットボードというのは、携帯電話でメールをするひとが増えて、文字入力が大変だっていうことで発売された外付けのキーボードなのだけど。
携帯電話があればパソコンなんていらない、携帯電話で文字を打つほうが早い、なんてひとが増える反面、やっぱりキーボードがないと、というひともいるわけで、時代は変わっているようで、ただ回っているだけのような気がしている。

死んでしまった仔猫のような黒電話抱えて歩む星空の下 穂村弘
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2008年02月20日

冬鴎

間違ったURLで接続しようとすると、普通なら
[404 Not Found]
というメッセージが表示されるのだけれど、
[404 探さないでください…]
なんてちょっと変わったメッセージを表示させているサイトなどがある。いまはあまり見なくなってちょっとさみしい。
日本のインターネットへの接続の半数以上が携帯電話から、に変わってきて、そういう遊び心みたいなものもなくなってしまったのかな。

満天の星を咲かせて御神渡 石井国夫
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2008年02月18日

蕪汁

ボトルメールはいつかかならずどこかの浜辺に流れつく、というものではなくて、誰かが瓶を拾ってそれを捨てるか宝箱にしまうかするまでは、ずっと海を漂っているようなものだった気がする。

ボトルメールと聞いて私が一番に思い浮かべてしまうのは、いつか誰かが読むことを想定して書かれたであろう手紙文で綴られた、夢野久作の"瓶詰地獄"。このひとの書くものはほとんどぜんぶ好きだけれど、これが一番すきかもしれないと思う。

小春日のをんなのすはる堤かな 室生犀星
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2008年02月12日

深雪晴

いつも・だれかと・つながっている海

電子書簡は、風船につけて飛ばした手紙みたいに、いつ誰が拾うか判らないなんてことは一般的にありえない。やっぱり知らないひとから電子書簡が来たらちょっと怖いし、返信したりしないと思う。
ボトルメールは、自分の浜辺に誰かが流した瓶入りの手紙が届いたりする不思議なアプリで、自分が書いた手紙(ただの絵でもよかった)を入れた瓶を流すこともできた。
海が凪いでいる時はあまり瓶も漂着しないのだけれど、嵐のあとはいろいろなものが打ち揚げられていておもしろかった。
私は最後まで手紙の送り主とは交流しなかったけれど。浜辺の宝箱に残しておいたあの手紙はどうなったんだろう。

駅ひとつ攫ってゆけり雪女 松原静子
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2008年02月07日

六花

【RAINBOW IN YOUR HAND】

この本さえあればいつでも手のひらの中に虹を作ることができるなんて、素敵じゃないかしら。
プリズムの光の反射も綺麗だと思うけれど、本当は何もないところに残像であるように見えるというところがなんとなく好きだ。

アリス幻想雪うさぎのみ跳ねて 澤田吐詩男
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2008年02月06日

ゆきだるま

昔、NTT DoCoMoが"いまどこサービス"というPHSを利用した位置情報提供サービスを提供していた。GPS搭載型の携帯電話が発売されるよりも前の話だ。
PHS端末と基地局が交信する電波を使用して、現在位置を知ることができるものだったのだけれど。つまり基地局はそんなことができるくらい多く設置されていて、その設置場所はほとんどが既存の公衆電話の場所だったから、ちょっと電波が悪い時には公衆電話の近くに行けばいいのだった。
今はもうNTT DoCoMoがPHSのサービスを停止してしまったからどうなっているか判らないけれど。いまどこ、って名前すきだったな。

誰かが嘘を誰もが嘘と雪女郎 吉田笑
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2008年02月05日

冬の庭

朝のニュースを見ていたら、何度でもつぶせるプチというものがあるみたい。プチをつぶすのは好きだけれど、あれは全部つぶした時の達成感みたいなのが楽しいのかと思っていた。
でもそれは心理学用語でアフォーダンスと呼ばれていて、人間は突起物を押したがる性向があり、突起物を押すことで満足感を得られる…と学術的に解明されているのだそう。
押してはいけない警報ベルだとか起爆スイッチを押してしまうひとが時々いるのは、人間の本能みたいなもので仕方ないのかもしれない。(迷惑になるからやってはいけないことなのだけれど。もちろん。)

枯野ゆく棺のわれふと目覚めずや 寺山修司
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2008年02月04日

風花

風に舞う雪のことを『風花』と呼ぶのだと知ったのは学生時代のことだ。校舎の窓の外を舞う白い雪を指さす日焼けした健康的なまるい指先。「あれは亡くなったひとの手紙なのよ」と言ったのが誰だったのか、もう思い出せないけれど。
雪が降るたびに、これは誰からの手紙かしらとぼんやりと空を眺めてしまうのは、きっとそのせいだと思う。

風花は君の骨片幻聴す 斉藤日方子
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2008年01月31日

冬の朝

インフルエンザで寝込んでいた。39.9℃の熱の中、いつまでも迷路で彷徨う夢を見ていた。どうしても出口が見つからないのだ。
夢の終わりは現実の続き、現実の終わりは夢のはじまりとでもいうように、寝ても醒めても同じ夢に悩まされ続けた。具合が悪い時に見る夢は悪夢のことが多いらしいのだけれど、こんなことははじめてだった。
寒い日が続きますが、みなさまどうぞご自愛ください。

夫とゐて冬薔薇に唇つけし罪 鷹羽狩行
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2008年01月24日

雪兎

ふと思いついてここ数日ひとの声を注意して聴いていたのだけれど、女性はアルト、男性はテノールのひとが多いみたい。
ニュース番組の女性アナウンサーはみんな声が低いように感じていて、それは落ちついて聞こえるせいかとばかり思っていたのだけれど、全体的にそういうふうになってきているのかしら。
かわいらしいソプラノも渋いバスも私はすきなのだけれど。

しべりあの雪の奥から吹く風か 寺田寅彦
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2008年01月23日

細雪

芥川賞に川上未映子氏、直木賞に桜庭一樹氏

桜庭一樹は山田桜丸と同じひとだと教えてもらった。
ゲームシナリオライターだったそうで、文芸書を読まないひとが多い職場だと常々思っていたのだけれど、そちらの名前なら知っているというひとがちらほらといて、驚いた。
けれど、誰も読んでみようとは言いださなくて、文学と娯楽の壁を越える作家が現れても読者数は増えないのかしら、とすこし残念。

いくたびも雪の深さを尋ねけり 正岡子規
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2008年01月21日

大寒

関東全域に積雪の恐れと気象予報では言っていたけれど、すくなくとも今朝の出勤路で雪を見ることはなかった。

ドイツのニュルンベルク動物園で飼育されている赤ちゃん白熊の名前がフロッケに決まったらしい(記事はこちら)。
独語で雪のひとひらを意味するこの名前はちいさな白い生き物によく似合っていると思う。

「夢といううつつがある」と梟の声する ほるへ るいす ぼるへす 佐藤弓生
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2008年01月11日

狐火

唐突にぜんざいが食べたい、と思った。お餅はちゃんと狐色の焦げ目がつくくらいに焼いてあるのがいい。昔、鎌倉で食べた田舎汁粉(しることぜんざいの違いがよく判らない…)はおいしかったな。20人入ったらいっぱいになっちゃうような路地裏の小さなお店だったっけ。
あんぱんとかどら焼きの餡はこしでもつぶでもいいのだけれど、ぜんざいだけはつぶつぶであってほしいと思う。変なこだわりだけど。

冬の陽のそれも朝焼け階段にあたしたちってやさぐれていた 東直子
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2008年01月10日

初夢

夢は見たような気がするのだけれど、まったく内容を覚えていない。私の初夢は獏に食べられてしまったようだ。
昨夜と今朝と2日続けて降車駅を寝過ごしてしまったのだけれど、そんなふうに電車で居眠りをする時にはいつも海の夢を見ている。がたんごとんという音が波を思い起こさせるのかもしれない、と思う。

自転車を押しつつ呪文のように言うやさしいひとがやさしいひとが 東直子
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2008年01月09日

鷽替

暗闇で知らないひとと「うそ」を交換すると一年間つつがなく暮らせる、という鷽替って素敵だ。知っているひとのうそを貰ってもちょっと…だけれど、知らないひとのうそ、というのが何となくいいと思う。
あなたに逢うために生まれてきたのなんて嘘は今年も歌えないけれど。
海外のひとにもあの歌詞の内容がすこしでも伝わってればいいなって思う。

あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ 永井陽子
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